• 『有名な国際スターに見る、相続トラブルの警鐘』ヒューマンネットワーク・メールマガジン(通号655号)

『有名な国際スターに見る、相続トラブルの警鐘』ヒューマンネットワーク・メールマガジン(通号655号)

2025年11月12日

メルマガの一部を公開しています。

—————————— 2025/11/12 ———

 ヒューマンネットワーク
 メールマガジン 655号

 日本全国 13,103人の経営者へ配信中!

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福岡の自動車学校が導入した
「AI教習車」が
指導員の高齢化と
人手不足が深刻化する中、
全国から注目を集めています。


最新センサー「LiDAR」やAI分析で
運転状況を即時に評価できるほか、
無線教習にも対応。


指導員不足の解消と教習効率の向上に
貢献しているそうです…。

▽続きは最後に▽

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■ 有名な国際スターに見る、相続トラブルの警鐘 ■

フランスの有名な俳優、
アラン・ドロンさんは、
2024年8月に亡くなりました。


その後、複数の遺言や
資産移転をめぐり、
子どもたちの間で
争いが発生しています。


皆様の相続の参考になる事例として
紹介させていただきますが、
海外の記事やネットの情報であり、
多少の相違はご容赦ください…。


アラン・ドロンさんが亡くなった後、
複数の遺言が見つかり、
最初の遺言(2015年)では、
3人の子どもに
50%:25%:25%の割合で
遺産を分配する予定でした。


一方で、2022年の遺言では、
長女に父親の モラル権
(作品や名前、イメージの管理に関する権利)
を一任する内容が含まれ、
次男が異議を申し立てています。


遡って、2023年2月には
父親存命中に長女がブランド会社の
株式51%を取得したと報道され、
承継の透明性や公平性に
疑問が生じています。


一連のトラブルは経営者にとって
押さえておきたいポイントを
教訓として与えてくれています…。



1.遺言内容の更新・履歴管理が欠けると、
争いの種になる


 →

  遺言を一度作成して終わり、
  というわけではありません。

  今回の事例では、2015年と
  2022年という異なる遺言が存在し、
  「どれが最新か」
  「判断能力・条件は適切か?」
   が争点になっています。

  遺言に加え、承継スキームや
  株式の配分なども
  「誰に」「どの時点で」
  「何を」渡すかを明確に
  最新化しておくことが必要です。



2.後継者・法定相続人間の
認識・合意が整っていないと、
会社・資産に波及するリスク


 →

  「長女へ株式51%」としたことで、
  他の子ども・後継予定者は不利益を感じ、
  訴訟へ発展しています。

  
  経営者として、ご家族・後継者と
  承継方針を事前に共有し、
  納得の上で書面化しておくことで、
  会社株式や議決権の受け渡しの際も
  スムーズになります。


3.判断能力/形式面の不備が争点になり得る

  →

  この事例では、
  「父の判断能力が低下していた」
  という点が訴訟の一因です。

  経営者として、承継時期
  遺言作成時期・資産状況
  法務・税務の整備が整っているかどうかを
  確認しておくことが大切です。


4.外国(または多地域)資産・株式があると、
想定外のハードルが増える

 →

  本件はフランスの俳優という背景もあり、
  遺産・会社・ブランドの所在や
  国際的な資産が絡んでいます。

  経営者の方で海外・多地域で
  資産や会社を保有している場合は、
  国内だけではなく“所在国法”“税制”
  “株式承継”“遺言の有効性”などを
  確認しておくべきでしょう。


難しい資産構成でなくとも
「遺言の更新」
「後継者間の合意」
「承継設計の時期・形式」
が整っていないと、
思わぬトラブルにつながる可能性があります。


年末から年初への落ち着いた時期、
これらのことをふまえて、
家族や会社のこれからについて、
改めて考えてみてはいかがでしょうか。

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△冒頭からの続き△


AI教習車を活用する一方で、
指導員は「ほめる指導」に注力し、
AIでは代替できない
心理的サポートを担っています。


AIと人の役割を最適に分けることで、
効率化だけでなく
教習品質の向上も実現。


最新技術を単に導入するのではなく、
人の価値を引き出す設計という点が、
 示唆に富んでいると感じます…。


最後までお読みくださいまして、
有難うございました。

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