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2016年01月07日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは、相続診断士の望月です。
2016年を迎えました。
年末年始は忘年会や新年会で、連日お酒を飲んでおりました(笑)
その結果、体がいくらかふっくらしてしまいました。
この怠けきった体を元に戻すべく、積極的に体を動かしている今日この頃です。
さて、今回のブログでは、経営者によくお問い合わせを頂く、
生命保険の加入時期について、事例を使ってご紹介します。
創業40年の卸売業を営む会社へお伺いしたときに社長から伺ったお話です。
3月末決算の法人で創業以来、利益が安定して出ている会社でした。
社長は、顧問税理士より
「決算対策を兼ねて、会長の退職金準備を
保険料が損金になる生命保険を使ってしましょう。」
と勧められておりました。
会長の勇退計画が6年後だったこともあり、
保険に加入することになったそうです。
加入金額がなかなか決まらず、加入手続きが終わったのが、
決算ぎりぎりの3月29日になったそうです。
そして6年後、退職時期に差し掛かった時にトラブルが起きました。
当初の予定では、退職金支給額を満たすために、
6年目の保険料を支払った後に、すぐ解約をして、
3月中に退職金を支給する計画だったそうです。
しかし、実際に手続き時期を迎え、保険料の支払いから解約までを
3月中に行うことが難しいことに社長は気付きました。
なぜなら、決算ぎりぎりの3月29日にご加入されたため、
保険会社の事務処理が間に合わないからです。
結局、6回目の保険料を払わずに
当初より少ない金額で解約をせざるを得なかったそうです。
上記の事例のように、決算ぎりぎりで、
保険にご加入されている方をよくお見かけします。
加入後の解約や減額などの手続きは、保険会社と書類でやり取りをします。
そのため、不備や必要書類の取り寄せに時間が掛かることを考慮する必要があります。
そのことを頭に入れておき、時間を逆算して加入時期を決めてください。
保険加入で最も大事なのは「入口よりも出口」だと弊社では考えております。
ご加入中の保険分析を行い、
新たな保険加入時には適切な加入時期などのアドバイスをおこなっております。
上記の事例の法人も、分析をさせて頂いたことで、
今では適切な保険加入が実現できております。
法人の保険加入には目的があります。
解約時に予想外の事態が発生し、当初の目的を達成できなくなる。
そんなもったいないことにならないように加入時から気を付けたいですね。
すでにご加入中で出口を考えていなかった保険でも
事前に対策を打つことで、加入時の目的に近づけることもできます。
これを機会に、ぜひ一度確認してみてはいかがでしょうか。
お気軽にお問い合わせできるよう複数の窓口を用意しております。