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2016年03月03日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは、相続診断士、経営者保険プランナーの中村です。
経営者様の中には、先代の社長が自社株を持ったまま亡くなってしまい、
相続税の支払いに苦労されたというケースも少なくないようです。
しかし、会社に現金さえあれば、そういった状況から抜け出すことが可能となります。
本日のブログでは、「会社の現金を活用して、相続を乗り切る方法」についてご紹介いたします。
会社の現金を相続税の納税資金に充てるには、いくつか方法があります。
1、相続人が会社から現金を借入れ、役員報酬などで返済する方法
借入に関しては、契約書を整え、利息を計上する必要があります。
また、役員報酬が高額な場合は所得税の負担が大きくなってしまうという
デメリットがあるので注意が必要です。
2、相続人が相続した自社株を会社に買い取ってもらう方法
会社に現金があり、取締役会、株主総会などで承認を得ることができれば実行できます。
ただし、買い取ってもらった株は自己株式となり議決権がなくなりますので、
議決権の比率が変わることに注意が必要です。
たとえば、発行株式数100株の会社で、オーナー一族が80株(全体の80%)、
非オーナー一族が20株(全体の20%)を所有していたとします。
オーナー一族が50株を自己株式として会社に買い取ってもらうとすると、
オーナー一族30株(全体の60%)、非オーナー家20株(全体の40%)となり、
オーナー一族で議決権の2/3を確保できない状態となってしまいます。
相続人が困らないようにするためには、
生前に相続税の納付まで見据えた対策を検討しておく必要があります。
ヒューマンネットワークグループでは「無料個別相談会」を実施しております。
ぜひこの機会に、ご相談ください。
お気軽にお問い合わせできるよう複数の窓口を用意しております。