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2020年11月24日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは、アシスタントの山本です。
東京のオフィス周辺は紅葉が綺麗です。
過ごしやすく嬉しい季節ですが、
朝晩と昼間の寒暖差を感じるようにもなってきました。
実は、秋冬は体だけでなく心の調子も崩しやすい時期だそうです。
今年は例年以上に体調管理に気を配っている方も多いと思いますが、
心身ともに元気になるためのポイントをご紹介します。
■ 秋冬に多い「冬季うつ」
季節性感情障害(SAD:seasonal affective disorder)という言葉をご存知でしょうか。
これは、特定の季節にのみ、気分の落ち込みが見られる症状のことです。
主な自覚症状は、過眠(充分に睡眠をとっても日中に眠気を感じる)、
過食、だるさ、集中力や意欲の低下などです。
こうした不調が10月~12月頃にかけてあらわれ、春が近づく3月頃自然に回復します。
秋冬に発症しやすいことで「冬季うつ」とも呼ばれています。
■ 原因
はっきりとした原因は明らかになっていませんが、
日照時間の減少が大きく関わっているといわれます。
太陽の光をほとんど浴びない環境で過ごすと、
季節に敏感な人はメンタル不調を起こす可能性があります。
なぜ太陽光を浴びることが重要なのか、それは、光の刺激が目を通じて脳に伝わり、
"セロトニン神経"を活性化してくれるからです。
セロトニンは、精神を安定させ、食欲をコントロールする作用を持ちます。
また、このセロトニンから作られる"メラトニン"には、体内時計を調節する働きがあります。
これらが不足してしまうと、体のリズムが乱れ、様々な心身不調を招くのです。
■ 対処法
「冬季うつ」の具体的な対処法をいくつかご紹介します。
まずは太陽の光を浴びることです。
室内の照明でも良いのでは?と思われるかもしれませんが、
残念ながら蛍光灯の弱い光では、
セロトニンを合成するほどのパワーがありません。
晴れた日には昼休みの時間を使い、
明るい空や景色を見ながら散歩するのはいかがでしょう。
適度な運動は気分をリフレッシュさせ、ストレス軽減の効果もあります。
外出が難しければ、日差しの入る窓辺近くの席に移動するだけでも違います。
また、太陽の光を浴びることで合成量が増えるセロトニンですが、
原料に"トリプトファン・炭水化物・ビタミンB6"などの栄養素も必要です。
トリプトファンは、肉類、豆類、乳製品、ナッツ類等、
ビタミンB6は、かつお、さんま、レバー、バナナ等に多く含まれます。
これらの食品を取ることも大切ですが、一番はバランスのとれた食事を心がけることです。
秋冬になると、なんとなく不調を感じるが、
自然に回復してしまうため「冬季うつ」だと気づかず、
このサイクルを繰り返すことで年々症状が悪化する人も少なくありません。
疑わしい症状がある場合は、早めに産業医や専門家へご相談ください。
秋冬以外にも、日照時間の減る梅雨時や、
外出の機会が少ない生活が続くことによる発症も指摘されています。
新型コロナの影響を受け、不要な外出の自粛や、
テレワークで家にいる機会も増えておりますので、
気をつけていきたいと思います。
大変な状況が続きますが、このような機会だからこそ、
改めてご自身のからだに向き合ってみてはいかがでしょうか。
参考資料
こころの健康 気づきのヒント集 /厚労省
https://www.mhlw.go.jp/content/000561002.pdf
eヘルスネット /厚労省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-062.html
『秋から冬への変わり目に気分が落ち込む...
つわり中の妊婦さんも「セロトニン不足」にご注意』
/読売新聞オンライン ヨミドクター
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20191111-OYTET50002/
『冬は気分が暗く精も出ない... これは気のせい?』 /日経ビジネス
https://business.nikkei.com/atcl/skillup/16/091500010/020200022/
『キャリア・ビオトープ論(2) ~"冬季うつ"と職場~』 /日本最大級の人事ポータル
https://www.hrpro.co.jp/trend_news.php?news_no=747
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