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2021年10月19日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは、東京会計パートナーズの山根です。
突然ですが、皆さまは相続・事業承継と聞くとどんなことを連想されますか?
大切に守り続けてきたご家族や会社を守る上で重要と言える「相続・事業承継」ですが
今は緊急性が低いと感じる方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、緊急性が低いはずだった「相続・事業承継」についての準備も
どうにかしないといけないという切迫した状況になってからでは、
対策方法の選択肢や効果が限定的になってしまう恐れがあります。
そこで今回は、まだ先だなと思っている方にこそ確認していただきたい
「承継対策前に最低限おさえておくべき2つのステップ」について簡単にご紹介します。
これから先ご家族や会社を守るためのヒントとなりましたら幸いです。
「相続・事業承継」と聞くと、「○年後くらいから考えよう...」
「後継者候補が見つかったら...」、「いつか考えなくては...」「まずは情報収集から...」と
先送りしている方もいらっしゃると思います。
では、そんな方に一つご質問です。
『今社長に万一の事態が起こった時に、どんなことが起こりえますか?』
「万一の時を想定し現状の確認やリスクの洗い出しは完璧に出来ている」
そんな方はステップ①は飛ばしていただいて大丈夫です。
一方、「そういえば洗い出しまでは出来ていないな」
「気づいていないリスクはあるのかな?」と感じた方は、
是非『ステップ①今社長に万一が起こった時に、どんなことが起こりえるかの確認・
リスク洗い出し』を実行してみてください。
確認・洗い出しを実行する上で、キーとなるのは金銭的なリスクを生みやすい自社株です。
そのため、自社株の現状株価や将来シミュレーションは最低限確認しておきましょう。
そして、簡単でも良いので社長ご自身の資産や株の承継にかかる費用・相続税の納税額等の
確認を行った上でリスクの洗い出しをすることがオススメです。
これらを行うことで、相続・事業承継に向けて何もしないまま
漠然と不安を抱えている状態からリスクがあるのか・ないのか、
また対策を今検討すべきなのか、もう少し先で良いのかジャッジが可能となります。
ステップ①で自分に万一のことがあった時に起こりえることを確認し
次に行っていただきたいのは...
ステップ②『いま思う社長の理想的な承継イメージを書き出す』作業です。
ポイントは、「いま」時点で大丈夫だということ。
将来の相続・事業承継は、経営者様にとって人生の集大成の一つ。
相続・事業承継に向けての準備を考えていく中で、世の中が変われば、
社長のお考えも変わります。
対策方法には後戻りできない対策があることにも注意する必要があるため
社長の思う理想像は非常に重要なポイントとなります。
中には、ステップ②を中心に考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし事前準備としては、まずはステップ①からスタートしましょう。
その上で『いま思う社長の理想的な承継イメージ』を書き出し随時更新していきましょう。
今回、「承継対策前に最低限おさえておくべき2つのステップ」
① 今社長に万一が起こった時に、どんなことが起こりえるかの確認・リスク洗い出す
② いま思う社長の理想的な承継イメージを書き出す
について簡単にご紹介させていただきました。
具体的にステップを進めるにあたり、
「現状株価が分からない」「将来の株価はどうやって出すのか」
「リスクが漏れていないか心配だ」等のご相談をいただくこともございます。
わたくしどもヒューマンネットワークグループでは
経営者の皆さんの相続・事業承継に向けたビジョンや想いを実現するため
リスク分析をはじめとした対策の構築や対策方法の検証・ご提案を行っております。
これを機に一度確認しておきたい方は是非一度ご相談ください。
相続・事業承継対策を専門とする税理士と皆様のビジョン達成に向けて
お手伝いさせていただきます。
お気軽にお問い合わせできるよう複数の窓口を用意しております。