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2023年02月10日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
会社を経営していると、「万が一に備えて保険に入りませんか?」
とすすめられることが多いのはないでしょうか。
会社や経営者個人の資産形成に役立つ保険には複数の種類がありますが、
近年、注目を集めているのは「変額保険」です。
変額保険は運用の結果によって、
定額型の保険より多くの保険金が受け取れる可能性があります。
さらにあまり知られていないかもしれませんが、
医療法人を運営している方にも最適です。
一方で、デメリットとしては、元本割れとなる可能性などがあります。
この記事では、変額保険のメリット・デメリットや、
経営者におすすめの理由などを紹介します。
変額保険とは、契約者がかけた保険料を
保険会社が株式や投資信託などで運用する資産形成型の生命保険です。
運用が順調にいけば、契約者は定額型の終身保険よりも高い配当を受け取れます。
しかし、運用がうまくいかないと受け取れる保険金が少なくなるリスクもあります。
ただし運用がうまくいっていてもいなくても、基本保険金額は変わりません。
以下に、変額保険の特徴を紹介します。
変額保険は、受け取る保険金額が運用結果によって変動します。
運用成果がうまくいけば、解約返戻金額や死亡保険金が増加します。
反対に、保険料の運用がうまくいかなければ、
払い込んだ保険料より解約返戻金が少なくなるでしょう。
一般的に長期契約の保険の方がリスクは少なくなる傾向です。
一般的な投資は、運用がうまくいかないと元本を全て失うこともあります。
しかし、変額保険は運用がうまくいかなくても死亡保険金は最低保証がなされているため、
支払いがゼロになることはありません。
※解約返戻金の最低保証はありません。
また、変額保険は生命保険のため、契約者が死亡すれば死亡保険金が払われます。
特に、経営者の存在が会社の経営を支えている場合、
経営者が急逝すると会社の売り上げが一時的に落ちる可能性が高く、
変額保険には事業保障の側面も持ち合わせます。
変額保険は、保障と資産形成の両方の特徴を併せ持つ商品です。
記録的な低金利が続く現在、銀行に預金をしても利子はほとんど付きません。
しかし、全ての資産を投資に回してしまえば、
運用がうまくいかなかった場合のリスクが大きすぎます。
保険料が変わらず(保険料が外貨建ての場合は除く)、
運用がうまくいかなくても契約者が死亡した際に最低保証された死亡保険金が支払われ、
解約したときも運用成果に応じたお金が戻ってくる変額保険は、とても魅力的です。
また、法人で変額定期保険を活用する場合、
契約時に示される予定利率3%で推移した場合の解約返戻率を用いて経理処理の計算を行ないます。
そのため、最高解約返戻率の値に応じて、保険料の一部を損金算入も可能です。
変額保険には、3つのタイプがあります。
ここでは、それぞれの特徴や違いを解説します。
保険を選ぶ際の参考にしてください。
「終身型」変額終身保険とは、死亡保障が一生涯続くタイプの保険です。
死亡保険金や解約返戻金の金額は運用次第で変わりますが、
死亡保障は契約した金額が基本保険金となり、最低保証されます。
もちろん、保険会社の資産運用がうまくいけば、
契約した金額以上の死亡保険金が受取れることもあります。
一方で、解約返戻金の最低保証はありません。
ですから、死亡保障と資産形成の両方を兼ねたいという方におすすめです。
「定期型」とは、保険期間が決まっている保険です。
代表的な保険として「養老保険」に該当します。
保険期間が終る前に契約者が亡くなった場合は死亡保険金、
生存していた場合は満期保険金が受け取れます。
この保険は、死亡保険金は最低保障がありますが、
解約返戻金と満期保険金の最低保障はありません。
保険会社の運用がうまくいっていれば、銀行預金よりずっと高利率です。
その一方で、満期保険金の最低保証はないため、
大幅な元本割れするリスクもあるでしょう。
ただし、死亡保険金は最低保証があるので、
会社の事業保障と経営者個人の退職金の両方に利用したいという場合におすすめです。
「年金型」変額個人年金保険は、保険料を支払って保険会社に一定期間運用を任せる保険です。
契約者は運用実績に見合った額を定期的に「年金」という形で受け取れます。
死亡保険金に最低保証がある一方で、解約返戻金に最低保証はありません。
例えば、退職金を保険金として一括で預け、保険会社に運用をしてもらうこともできます。
元本割れするリスクはありますが、個人で投資するよりは死亡保障も付いていて安心です。
定額保険とは「契約時点で保険金額が決まっている保険」です。
保険会社が掛け金を投資信託などで運用することはありますが、
運用がうまくいっても受け取れる金額に変化はありません。
その一方で、運用がうまくいかなくても、
受け取れる保険金に変化がないのは大きなメリットです。
一方前述したように、変額保険は「運用次第で受け取れる金額が変わる」ものです。
変額保険を含めて資産形成を主とする商品については、
長期にわたって運用するほどリスクは低下します。
そのため、長期的に資産を可能な限り安全に運用し、
かつ、いざというときに備えたいという方におすすめです。
変額保険と定額保険を保険の内容や会社の資産状況によって使い分けてもいいでしょう。
ここでは、変額保険のメリットについて紹介します。
運用次第で受け取れる金額が増大する以外にもいろいろなメリットがあります。
変額保険も定額保険同様の生命保険料控除を受けられます。
この控除を受けられるのが、単なる投資とは異なる点です。
ただし、保険期間が5年未満の生命保険など一部例外があります。
保険料控除の金額は、最高で4万円です。
生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料を支払った方が対象になります。
変額保険最大のメリットは、運用次第で受け取れる金額が増額することです。
「資産形成をしたいが自分で投資先を見つけるのが難しい」という場合や、
「資産形成のための勉強をする時間が取れない」
「できるだけ低リスクで資産形成を行ないたい」
という方に適しています。
また、「生命保険と資産形成商品の金額を分けると満足な商品が見つからないので、
一緒になった商品を探している」というケースにもおすすめです。
2022年は、数十年ぶりのインフレが起こりました。
インフレが起こると、お金の価値が下がります。
たとえば、10年前に20年後に満期になる定額保険をかけた場合、
その間にインフレがすすめばお金の価値が下がって、
保険金が目減りしたように感じられることもあるでしょう。
しかし、変額保険の場合は積極的に資産形成を行なうので、
運用次第ではインフレの影響を受けにくいのです。
世界経済を俯瞰してみると、日本でもインフレが進む可能性は十分にあるため、
リスクを考えながら利用すればインフレ対策にも活用できるでしょう。
投資をした場合、利益が確定した時点で所得税が課せられます。
短期の投資を繰り返すと、利益が出ても税金が高くて
あまりメリットがなかったというケースもあるでしょう。
一方、変額保険は長期に運用するので、その間に利益が出ても、
解約返戻金や保険金を受け取らなければ税金はかかりません。
ただし、満期になったり死亡保険金が支払われたりしたときにかけた保険料よりも
金額が増えれば、税金が課せられます。
解約返戻金や満期保険金を受け取った場合は一時所得、
死亡保険金を受け取った場合にはみなし相続財産として相続税の課税対象になります。
今度は、変額保険のデメリットを紹介します。
デメリットもしっかり把握して、定額保険と変額保険を使い分けましょう。
変額保険最大のデメリットは、元本割れのリスクです。
特に、最低保証の付いていない解約返戻金は、
最悪の場合ゼロに近い金額になることもあるでしょう。
また、最低保証が付いている死亡保険金でも、
最低保証自体が低く設定されている商品もあるため、
契約時によく確認しておく必要があります。
できるだけリスクを避けたい場合は、
最低保証が付いている死亡保険が手厚い商品を契約し、
残りの保険は定額保険を選択するなど工夫しましょう。
スイッチングとは「運用されている積立金を他の特別勘定へ移転すること」です。
この際に、手数料がかかります。
投資信託などで行なうイメージがありますが、変額保険でもスイッチングは可能です。
保険会社の商品によっては、回数制限が設けられており
「一定回数以上のスイッチングを行なうと、手数料が必要」ということもあるでしょう。
スイッチングは、利益を出すためには有効な行為ですが、
不用意に行なうと損をすることもあります。
スイッチングをしながら保険金を運用したい場合は、
無料の回数も確かめて商品を選びましょう。
変額保険が経営者におすすめな理由はあります。
以下に詳しく紹介しましょう。
経営者はやることがたくさんあります。
投資を行なって資産運用をしたくても、忙しくて勉強する時間がない方もいるでしょう。
特に、株式投資や投資信託は事前の情報量が多いほどリスクは避けられます。
変額保険は、保険料の運用は保険会社に任せられます。
保険会社は運用の実績や経験が豊富ですから、個人が投資を行なうより低リスクです。
1990年代前半まで、銀行等に貯蓄するのが便利でした。
しかし、20年以上にわたる超低金利が続いており、貯蓄のメリットはほとんどありません。
また、不動産投資もまとまったお金が一度に必要なうえ、
現金が急に必要になったときに対応が難しいです。
変額保険ならば、決まった額で長期的な資産形成ができます。
また、解約すれば一定の金額が戻ってくるので、
いざというときもすぐに現金化ができるのもメリットです。
実は変額保険は、医療法人でも利用ができて、資産を運用したい方におすすめです。
医療法人は公益性を保たなければならないので、
法人名義で株式・オペレーティングリース等の投資を行なうことは難しいです。
しかし、変額保険は「あくまで生命保険の役割を担う」ため、
医療法人で加入することは可能なのです。
ですから、医療法人の理事長で「死亡保障を受けながら資産を運用したい方」は、
変額保険をぜひ活用してみてください。
変額保険はメリット・デメリットの両方がある資産形成型の保険です。
しかし、資産形成を行いながら死亡保障が確保できるのは大きな魅力です。
特に、企業の経営者は、資産運用の方法に頭を悩ませている方も多いことでしょう。
ヒューマンネットワークでは、無料で何回でも変額保険のご相談やご提案が可能です。
ヒューマンネットワークでは、専用のプランナーがリスクヘッジの方法も考えながら、
課題解決の提案を致します。
変額保険の契約を考えている方は、一度ご相談ください。
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