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2024年01月09日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは。マーケティング部の西田です。
多くの中小企業では、事業承継の課題が深刻化しています。
従来は、5年先10年先を考えながら後継者をじっくり育てる時間がありましたが、
適任者不在の状況では、長期的にノウハウや技術の承継が困難になっているのが現状です。
そうした背景を尻目に、AI(人工知能)技術は急速に発展し、
デジタル化への対応が企業存続に影響を与えているといっても過言ではなくなってきました。
そこで今回は中小企業がAIを導入することにより、
事業承継の課題に対してどのようなメリットをもたらすのかご紹介します。
中小企業が直面している大きな問題の一つは、後継者を見つけることの難しさです。
若年層のキャリア・ライフスタイルの変化から家業を継ぐことへの関心が低下していることや、
経営環境の厳しさも後継者を敬遠させる要因になっています。
特に現代の経営環境の変化が大きい昨今は、
事業を継続させていくための専門的な知識とスキルが必要になっています。
後継者にはそのスキルの習得が求められますが、
これが障害となることもあり、後継者不足の要因ともなっています。
後継者不足の要因ともなっているこれらの課題に対して、AI技術を戦略的に活用することで、
承継プロセスをスムーズにすることが可能とも言われています。
一例をあげると、
・経営陣の知識や経験をデジタル化し、企業の知的資産として組織内で共有・活用する
・市場の動向やリスクを評価し、後継者が迅速かつ効果的な判断を下すためのサポートをする
・従業員のパフォーマンスとスキルをAIで評価し、潜在的なリーダーを特定する
・財務データの分析と予測にAIを活用し、資金繰りや投資計画の最適化を図ることで、
安定した財務基盤の維持を支援する
国も人材不足や産業競争力の強化から中小企業へのAI導入を促進しています。
経済産業省から「AI導入ガイドブック」を出していますので、興味のある方は一度ご覧ください。
「中小企業の経営者・担当者のためのAI導入ガイドブック」
出典:経済産業省
今ではAIの力を借りることで、中小企業が長年にわたって築き上げてきた大切な技術を
次の世代に継承する手助けができるようになりました。
一方で事業承継の成功には、経営者としての直感、経験、
リーダーシップなどの人間的側面の要素が非常に大切です。
AIの活用はあくまでサポートツールとして位置づけて、バランスを取ることが重要です。
弊社では経営者の相続・事業承継に向けて、
ビジョンや想いを実現するために保障・法務・税務の視点からリスク分析をはじめとした
対策の構築や対策方法の検証・ご提案を行っております。
まずはお気軽にご相談ください。
お気軽にお問い合わせできるよう複数の窓口を用意しております。