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2015年09月03日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは、税理士の芦辺です。
8月の終わりから涼しい日が続いており、
名残惜しむ間もなく夏が終わってしまいました。
今年の夏は雨が多かった気がします。
子供も学校のプールの授業が中止になることが多かったようで残念そうにしていました。
さて今回は、お金が残らない経営者の3つの勘違いの
最後の一つについてご説明いたします。
過去のブログはこちら
其の一 https://www.humannetwork.jp/blog/20150810.html
其の二 https://www.humannetwork.jp/blog/20150824.html
☑節税すればお金が増える!?
経営者の方々の場合、
多額の税金を払うことにかなり抵抗があるのではないでしょうか。
しかし、税額を減らすためには「利益」も減らさなければなりません。
だからといって売上を減らすことはしないはずですので、
そうなると、利益を減らすために費用を増やすということになります。
☑費用を増やせば、キャッシュが減る
例えば、1,000万円の利益が出てそのまま申告すると
約360万円(実効税率36%とした場合)の税金がかかります。
そこで1,000万円の費用を追加し、
利益を0にすると約360万円の税金を減らすことができます。
税金を減らすことができれば得をしたように思いますが、
1,000万円の費用を計上するということは1,000万円の支出が伴い、
結果キャッシュが1,000万円減ることになります。
1,000万円の支出と360万円の支出。
どちらの方がキャッシュを残せるかは明白です。
「節税すればお金が増える、とは限らない。」
どうしても必要な支出を前倒しで行うなどの節税はもちろんやるべきです。
しかし、節税のためにキャッシュを減らすというのでは本末転倒です。
まずは、不良在庫の処理などの「キャッシュが減らない節税」を考えなければなりません。
しかし、キャッシュが減る節税方法はいろいろあるけれども、
キャッシュの減らない節税方法はほとんどありません。
くれぐれも、節税という言葉に惑わされて、
キャッシュを減らさないように気をつけていただきたいと思います。
☑おわりに
さて、3回にわたり、社長の3つの勘違いをご紹介して参りましたが、
これらの「3つの勘違い」をしたままでは、
いつまでたっても資金繰りが良くなることはありません。
下手をすれば、黒字倒産です。
目先の税金に惑わされず、
『利益を出してキャッシュが貯まる』企業体質に改善していきましょう。
お気軽にお問い合わせできるよう複数の窓口を用意しております。