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2015年05月07日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは!経営者保険プランナーの金子です。
さて、我が家では、庭に植えた牡丹がきれいな花を咲かせる季節になりました。
この牡丹は、私が生まれたときに
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉にあやかって
父が植えたものなのだそうです。
我が家の庭には、牡丹のほか、芍薬と百合も植えられており
父の「美しい娘に育ってほしい」という願いが強かったことが想像できます(笑)
いまでは庭の風景の一部としてすっかりなじんでいますが、
毎年咲くきれいな花を見る度に、父のエピソードを思い出してあたたかい気持ちになっています。
さて、生命保険は退職金財源の準備として活用されています。
特に「逓増定期保険」は、経営者の保障確保と資金の積立が同時にできることからよく使われています。
一方で、「退職の予定時期に解約返戻率のピークがくるようにしていたが、
退職の時期がずれてしまって困った」という話をよく聞きます。
本日のブログでは、意外と知られていない
「退職時期がずれても安心な逓増定期保険のプラン」についてお話しさせていただきます。
☑逓増定期保険の特徴は?
逓増定期保険は、保障金額が一定の金額まで段階的に増えていく保険です。
年が経つごとに責務が増していく経営者のリスクに備えて
大型の保障を確保できるというメリットがあります。
また、特徴的なのが、契約後早い段階から高い解約返戻率になる商品があることです。
保険会社や商品によってもさまざまですが、
5~10年の短期間で解約返戻率が100%前後となるものもあり、
短期間でまとまった金額を積み立てたい場合に有効です。
<逓増定期保険のメリット>
・保障金額が一定の割合で増え続ける保険で、経営者に必要な大型の保障を確保できる
・保険料の一部を損金算入できて、法人税を支払う前の利益を効率的に貯められる
・解約時には、損金部分が雑収入となるため、赤字の補てんに活用できる etc
☑活用の注意点
メリットの多い逓増定期保険ですが、
「解約のタイミング」には気をつけなくてはいけません。
逓増定期保険は返戻率のピークが続く期間が3~4年と短い商品が多く、
ピークを過ぎれば、年々解約返戻率は下がっていきます。
保険のピークと退職金の支払い(特別損失)を相殺できればよいのですが、
退職のタイミングがずれてしまえば解約で発生する雑収入に法人税が課税されてしまいます。
☑保険のピークが長い逓増定期保険がある?
退職のタイミングが決まっていない場合にも活用しやすいのが、
1/3損金、1/4損金の逓増定期保険です。
逓増定期保険は、1/2損金のプランが多く採用されていますが、
保険期間の設定次第で、1/3損金、1/4損金とできる場合があります。
年齢にもよりますが、1/3損金、1/4損金の逓増定期保険は、
解約返戻率が100%を超える期間が15年間以上続くものもあります。
全額損金や1/2損金など、損金割合が高ければその分利益圧縮の効果は大きくなりますが、
解約返戻率のピーク時にタイミングよく勇退できなければ、
そのメリットを十分に享受することができません。
退職時期のずれに困ることがないように、解約返戻率のピークが長いプランを選んでおくことも
ひとつの選択肢ではないかと思います。
☑おわりに
当初考えていた退職時期と実際の退職時期がずれることはよくあることです。
そこで退職金準備のための保険も、
退職時期の変更に柔軟に対応できるようなプランを選択しておくと安心です。
退職金の準備に有効な保険プランは、会社の状況や社長のご年齢等によっても異なります。
詳しい内容についてはお気軽にご相談いただければと思います。
お気軽にお問い合わせできるよう複数の窓口を用意しております。