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2014年10月08日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは、
食欲の秋にあらがえない経営者保険プランナー、
相続診断士の山根です。
日中には運動会の練習や歓声。夜には虫の音と、
深まりゆく秋を感じるころですね。
秋は私の生まれた季節で一番好きな季節です。
今年は、「芸術の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」「読書の秋」・・・
どれになるのやら。
やはり「食欲の秋」となりそうです。(笑)
ところで、訪問先の会社で、
よく法人で従業員の養老保険に加入されているというお話を聞くのですが、
先日、お客様から
「養老保険の満期を迎える際の雑収入をどのようにしたらいいのか」
というご質問を頂きました。
そこで、今回は「養老保険の活用法」についてご案内したいと思います。
✔保険の満期と、退職の時期がずれてしまったら
【佐々木社長(57歳)のケース】
福岡県で建設業を営む佐々木社長。
従業員も50名となり、毎期の利益を従業員の保障と、
会社の不測の事態への備えに使いたいという希望のもと
10年満期の養老保険の福利厚生プランに加入しました。
満期で発生する雑収入は、
社長の退職金と相殺しようと考えていましたが、
後継者への引き継ぎの関係もあり、
退職の時期がずれてしまうことが分かりました。
このまま何も対策をとらずに満期になってしまうと、
せっかく利益の貯金をしてきたにも関わらず、
大きな雑収入が発生してしまいます。
✔養老保険で繰り延べた利益がこのままだと雑収入となり課税されてしまう
そこで、養老保険の機能を使った対策を一部ご案内致しました。
その機能とは、「満期保険金の年金受け取り」です。
この機能を使い利益を平準化して受取り、
新たに社長の退職の時期にあわせた積立を行うことにしました。
Step1:満期保険金の年金受け取り機能の活用
養老保険には、満期時に発生する雑収入を、
何年かに分けて受け取れる満期保険金の「年金受け取り」の機能があります。
佐々木社長の場合は、満期保険金を5年間に分けて受け取ることにしました。
Step2:年金で受け取る雑収入と、同額の損金額の保険料の逓増定期保険に加入
5年間に分けて受け取る養老保険の満期金で、
5年ピークとなる同額の損金額の逓増定期保険に加入しました。
これにより、養老保険の年金受取で発生する益金を相殺することが可能となりました。
以上のステップで、佐々木社長はさらに5年間利益を繰り延べることが出来、
退職金として受け取ることが出来ました。
✔おわりに~養老保険も保険会社によってさまざま~
役員や従業員の退職金準備として加入している方も多い養老保険ですが、
活用できる機能は、保険会社によって異なります。
また、満期時に受け取る金額が、支払った保険料を下回る保険会社が大半ですが、
中には満期時に受け取る金額が上回る保険会社もあるように、
保険会社ごとにさまざまです。
同じ1/2損金でも使い勝手の良い機能をもつ
養老保険の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
御社にとってよりよい活用方法を選択される事をおすすめします。
お気軽にお問い合わせできるよう複数の窓口を用意しております。