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2014年12月24日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは!経営者保険プランナー、相続診断士の中山です。
今年も残すところあとわずか。
皆さん、仕事納めにむけた準備は万全ですか?
弊社では12月26日に行われる会社の大掃除が、「年内最後の大仕事」となりそうです。
懐かしい手紙を読み返したり、昔の写真を引っ張り出したり・・・
と何かと脱線しがちな大掃除ですが、
本来の目的を達成すべく真面目に取り組みたいと思います。(笑)
さて、本日のブログでは、最近話題になることが多い
オーナー企業の事業承継と後継者問題についてお話しさせていただきます。
✔親の会社を継がない子供が増えている!? ~深刻化する後継者問題~
2014年度の中小企業白書によると、
廃業した中小企業の約23%は後継者を探したが適当な人材が見つからなかった
ことを理由にしています。
中小企業の後継者不足は深刻化しています。
それに伴って、社長の年齢は年々高齢化してきていています。
中小企業の社長で多い年齢層を年代別の推移で見ると、
22年前は40歳代がもっとも多く占めていましたが、
12年前に50歳代になり、2012年には一気に70歳代となりました。
後継者がいないため高齢まで社長を続ける経営者が多くなっているからです。
そこには、親の会社を継がない子供が増えている現実があります。
私は今までに多くの経営者にお会いしてきました。
親子で同じ仕事についたとき、必ず意見が異なる場面が出てきます。
そんな時、親子間の関係がうまくいってないと喧嘩になります。
最悪の結末は、社長から「出て行け」、
もしくは子供から「会社を辞める」です。こうなったらジ・エンドです。
そのようにならないためにはどうしたら良いのでしょうか?
✔親の背中を見て育つ「次世代の後継者」
先日ある社長から、子供を後継者にするための子育て話をお聞きする機会がありました。
その社長は、子供が小さい頃から、
会社の創業パーティーや社員旅行など事あるごとに子供を連れて行ったそうです。
最初は、嫌々連れ行かれた子供も
そのような会社の行事でお父さんが全社員の前で挨拶する姿を見て
「うちのお父さんは偉い人だったんだ」「かっこいい」と思います。
そして、社長の挨拶が終わると、
社員が入れ替わり立ち代りお父さんにビールを注ぎにきて頭を下げていくところを見てさらに
「うちのお父さんってすごいなあ」とつくづく感心するそうです。
やがて、子供は「お父さんのようになりたい」とお父さんを尊敬するようになります。
高校生になると、会社でアルバイトをさせます。
そこでは社員の人がどのように働いているかを学びます。
「あの人は若いのによく仕事ができるなあ」
今度は社員を尊敬するようになります。
学校を卒業すると子供は迷わずお父さんの会社に入社しました。
後輩に慕われるようになりたい。
さらに将来お父さんのように社員から尊敬されるような社長になりたいと考えます。
子供の頃に肌で覚えたこのような体験が、
子供への継承をスムーズにしていきます。
親の働く姿に子供があこがれる家族では、事業承継問題が起きないと言えるのかもしれません。
✔おわりに
オーナー企業の事業承継の形は多様化しています。
しかし、できるものなら「大切な会社を子供に継いで欲しい」というのが
多くの創業社長の本音ではないでしょうか。
家族が顔を合わせる年末年始は、普段なかなか話題にできないことについて
話し合うチャンスのひとつです。
社長の考える会社の方向性を伝えたり、後継者の考えに耳を傾けたり・・。
思い切って話をしてみることが、
課題解決のきっかけとなることがあるかもしれません。
皆様の年末年始がご家族との絆を深める有意義な時間となりますよう
心からお祈りしています。
お気軽にお問い合わせできるよう複数の窓口を用意しております。