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2015年02月24日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは、経営者保険プランナー、相続診断士の伊藤です。
以前ゴルフの打ちっぱなしへ連れて行ってもらったことをきっかけに、
本格的にゴルフをはじめることにしました。
まずは恰好から入るタイプということで、さっそくゴルフクラブ一式を購入!
上手くなるなら自分流ではなく、教わった方が上達すると聞いて、
ゴルフスクールを探している最中です。
今年の目標は、会社でゴルフコンペを開催すること!
まずはコースに出ることを目指してがんばりたいと思います。(笑)
さて、相続税が増税傾向にある中、「生前贈与」への関心が高まっていると言われます。
相続税の税率よりも低い税率で贈与ができれば相続税の節税になりますし、
若い世代に早めに資産を移すことが経済の活性化につながるという考え方もあります。
本日のブログでは、ある成功したオーナー社長の贈与の活用事例についてご紹介したいと思います。
D工業の創業者、川口社長(60歳)は、地元の九州で始めた事業で大成し、
地元有数の優良企業まで育てあげた人物です。
子供は3人いますが、みんな娘で家業を継ぎたがらなかったことから、1年前に会社をM&Aで売却。
周囲からは順風満帆の人生と言われていましたが、
仕事第一で私生活を省みる時間がなかったことから妻とはすれ違いの生活が続き、
末の娘が大学を卒業したのを期に離婚をしています。
3人の娘達との関係は良好ですが、
都会に出て社会人として忙しく働いているため、会えるのは盆と正月だけ・・・。
川口社長の楽しみは、今年高校2年生になる甥の成長でした。
近所に住む高校2年生の甥は(社長の弟の息子)は、
息子のいなかった川口社長にとって、自分の息子のようにかわいい存在です。
成績優秀な甥は地元の有名な進学校に通っており、
高校の先生からは東京の有名大学を受験してみてはどうかとすすめられているようです。
本人も将来は科学者になりたいと、
研究の実績がある某国立大学の理学部への進学を希望しています。
しかし、そのためには地元を離れて東京で下宿生活を送る必要があります。
また、実験の多い理学部では満足なアルバイトもできません。
社長の弟は、普通のサラリーマンで、義理の母の介護費用の負担で手いっぱい。
甥の希望する学校への進学は諦めるしかないと考えていたようです。
しかし、資金的な問題だけで、満足な教育を受けさせてあげられないのは忍びない・・・。
そう考えた川口社長が検討されたのが、甥への贈与でした。
社長が活用したのは個人年金保険。保険料を一括で支払い、
その後は社長が毎年受け取る年金を甥へ贈与することにしました。
社長に万一のことがあった場合の継続年金受取人を甥とすることで、
大学を卒業するまで必要な資金を受け取れるようにしたのです。
事業で成功できたのも、自分の親が学費を工面してくれたおかげ。
これまで築いた資産も将来のある若者のために使いたい。
こんな社長の想いがこもった贈与により、
甥は無事第一志望の大学に進学し、新たな一歩を歩きはじめました。
贈与のメリットは、いつでも何度でも、また誰にでもお金を残してあげられることです。
甥や姪、あるいは息子の嫁へなど、
自分と関わりのあるさまざまな人へ想いを託したお金を贈ることができます。
お金には「死に金」と「生き金」があると言われますが、
このような生前贈与は生きたお金として贈与をした側にも受けた側にも
豊かな心をもたらす効果があるのではないでしょうか。
ひとつの事例としてご参考になる機会があれば幸いです。
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