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■■■■■「成功したオーナー経営者の節税最新情報」■■■■■
～保証金や敷金の未返還部分の税務処理は？～
━━━━━━━━━━━━ 2015/1/22 第２６号（メルマガ通巻125号） ━━━
監修:税理士法人東京会計パートナーズ
配信:ヒューマンネットワーク株式会社
━ 今号の内容 ━━━━━━━
(1)保証金や敷金の未返還部分の税務処理は？
(2)超過累進課税方式について
担当者 様
いつもお世話になります。
日々お忙しい中、お読みくださいまして誠に有難うございます。
ニュースで２０１４年の外国人旅行者が1300万人を超えたと伝えています。
今年は1500万人超えという話も…。
東京駅の地下も、お昼時に外国人が溢れています。
この外国人の方々が、買い物をする姿を映像で流していましたが、高価な
高級宝飾品を、まるで１００円ショップでの光景のように沢山買込んだり、
数百万円する高級時計を即決、即買いする様子にびっくり…。
1000円のランチを食べるのもドキドキする私としては、羨ましくもあり、
是非、肖りたいものだと思ってしまいました。
円安で先行きが混沌としている会社も多いですが、観光面では効果が出て、
冷え込んだ日本人の分を、大きくカバーしてくれることを願います…。
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■■保証金や敷金の未返還部分の税務処理は？■■
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こんにちは。税理士の島崎です。
当メルマガの冒頭にも紹介されていますが、ブログ記事を書きました。
http://keieisya-hoken.com/blog/20150116zouyo.html
ご一読くださいますと幸いです。
ところで、皆さまの会社は不動産（借用）の契約をされていますか？
されている会社は、ちょっと賃貸借契約書をご覧ください。
保証金・敷金等の取扱いについて、どのように書かれているでしょうか？
保証金・敷金等の一部若しくは全額を、退去した際に徴収される契約になって
いる場合が散見されますが、今回はその税務処理についてのお話です。
例えば、保証金を退去時に２０％償却する、と記載されているとします。
仮に、保証金額が200万円だとすると、２０％の40万円が償却される金額で、
契約終了時には、40万円を差し引いた160万円が戻るという契約です。
では、償却された40万円は、経理上どのように処理するのでしょうか？
「戻らない損した金なので、一括損金算入すれば良いに決まっている！」
そうお考えになるのはもっともですね。
私もそのような決算書を作成すれば、お客様に喜ばれるでしょう…。
でも、残念ながらそうはいきません。
税務上は、繰延資産とされ、通常は５年で償却しなくてはならないからです。
契約が５年未満の場合は、契約期間で償却する決まりになっています。
余談ですが、契約書には『退去時に２０％償却する』と書かれているとしても
税の場合は、契約時に償却するという捉え方をします。
税務調査で指摘される場合もありますので、ちよっと覚えておいてください。
さて、戻らない金額が20万円未満の場合は、少額繰延資産となり、一括損金
処理することが認められます。
また、繰延資産は契約期間が１年以上に及ぶものについていいますので、
１年未満の契約であれば、全額が経費になります。
最後に、契約時の権利金も繰延資産です。
ただし、不動産業者などに支払った仲介手数料については、その支払った時に
損金算入することができます。
★次回配信は１月２９日を予定しています。
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■■超過累進課税方式について■■
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平成２５年度の税制改正で、平成２７年分以後の所得税の税率について、
新たに課税所得4,000万円超の区分が設けられ、最高税率が４５％となって
今月より適用されると前回書きました。
私の知り合いで、「最高税率が５％上がったら、年収が5,000万円だから、
税金が250万円も高くなるの？」と驚ろかれた方がいらっしゃいましたが
そういうことではありません。
我が国は『単純累進課税方式』でなく、『超過累進課税方式』だからです。
上記例のように、全体に対して高い税率を適用させる『単純累進税率方式』
に対し、『超過累進課税方式』は、超過金額に対してのみ、高い税率を適用
させる課税方式です。
つまり、年収が5,000万円の人は、4,000万円超の区分が設けられたことで
5,000万円－4,000万円＝1,000万円の部分に税率４５％が適用されます。
（いままでは、1,800万円超が最高税率で４０％でした。）
私の知り合いの場合、この1,000万円部分の税率が５％（４５％－４０％）
上がるわけですから、年間50万円の増税ということになります。
『単純累進課税方式』だと、年収が上がると損をするということが発生し、
それを防ぐために『超過累進課税方式』が採られているわけです。
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■■編集後記■■
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大寒になり、一年で一番寒い時期になりました。
武道では、この時期に寒稽古が行われ精神を鍛えるそうですが、中学生の頃、
体育の授業で柔道があり、寒さに耐えた記憶があります。
凍てつく寒さに足の感覚が薄れ、でも踏まれでもしたら途轍もない激痛が走る、
そんな厳しかったことだけが甦りますが、とても懐かしい思い出です。
でも、辛かったけど、私の精神は全然鍛えられませんでした…。
（最後までお読みくださいまして、有難うございました。）
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ヒューマンネットワーク株式会社 メルマガ担当；松本（眞）
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