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『「当座貸越契約」と「資金繰り表」でスリム化する』ヒューマンネットワーク・メールマガジン(通号218号)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2016/11/30号 ━━━

 日本全9,261人の経営者へ配信中!
 オーナー経営者の退職金、事業承継、相続対策の
 課題解決を応援するメールマガジンです!

 発行:ヒューマンネットワークグループ

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 □■ 朝礼3分スピーチより ■□

 ※ヒューマンネットワークグループの社員が
  毎朝の朝礼で話した内容を抜粋したものを掲載しています。


 『家族旅行』

 お休みをいただいて、家族でグアム旅行へ行ってきました。
 親と旅行に行くのは、
 私が小学生以来のことですが、
 今回の旅行のいきさつは、父との相続の話でした。
 父も73歳になり、
 昨年あたりからいろいろと、
 相続のことについて話すようになりました。

 自分たちが死んでから孫たちに、
 おじいちゃん、おばあちゃんが気持ちばかりの財産を残してくれたよ、
 というよりは、一緒に旅行に行って思い出を作って、
 おじいちゃん、おばあちゃん、また連れて行ってね、
 と感謝された方がよっぽど有意義だと思います。
 ということで、今回の旅行代金は、
 全て親に出してもらいました。

 何で海外なんだ。
 疲れるから嫌だ。
 と、最初は一人で留守番をしていると言っていた父も、
 結局、一緒に行って楽しんでいました。
 いまでは、次にどこに行こうかと
 パンフレットをもらってきているようです。
 生きたお金の使い方って、こういうことなのかなと思いました。

                         (芦辺)


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 □■ 経営に役立つ書籍から ■□


 ※弊社代表自身が、読んで参考になった書籍から
  一部を抜粋してご紹介させていただきます。


 『「当座貸越契約」と「資金繰り表」でスリム化する』

 ここでみなさんに質問です。

 ■質問(1) 御社の預貯金は月商の何カ月分ですか?

 ■質問(2) 御社の現預金は、本来、何カ月分あれば足りますか?

 質問(1)について、多いのは月商3カ月分持っているという会社です。
 なかには6カ月分という会社もあります。
 本当に、そんなに必要なのでしょうか?

 質問(2)について、私が考える最適な預金残高は、
 月商の1カ月分です。
 いかがですか。これで少ないと思うでしょうか?
 なぜ預貯金を持ち過ぎてしまうのでしょうか?
 これには2つの理由があります。

 (1)万が一のことがあったら、不安だから
 (2)資金繰り表を作成していないから

 まず(1)について、
 御社は、銀行との間で当座貸越契約を結んでいるでしょうか。
 当座貸越契約を結んでおけば、
 非常事態になっても、
 すぐに一定額まで融資してくれます。

 経理マンは几帳面、繊細、心配性のタイプが多いです。
 となると、「何かあったら」と心配になり、
 ついつい預貯金を多く持ち過ぎる状況になってしまうのです。

 しかし、これまでその「何か」が起こったでしょうか。
 きっと何もないはずです。
 実際、当座貸越は契約しているけれど、
 使っていない会社がなんと多いことでしょう。

 (2)について、資金繰り表を作成していないと、
 「いつの時点で、いくらあればよいか」
 が把握できません。
 だから、「多めに持っておこう」
 となってしまうのです。

 ある時点でこれだけあればよい
 という目安がわかれば、
 それに合わせて資金をコントロールできます。

 現預金を持ち過ぎると、総資産が膨らみます。
 総資産が膨らめば、自己資本比率が悪化します。
 ROA(総資産経常利益率)も悪化します。
 それによって、銀行の格付け評価も悪くなり、
 借入条件が悪くなります。

 この負のスパイラルから脱却するには
 (1)当座貸越契約と
 (2)資金繰り表を
 有効活用することです。

 月商5カ月分に相当する現預金と借入金があった企業で、
 無駄な借入を減らしたところ、
 自己資本比率が一気に15%アップした事例もあります。

 必要以上の現預金を持たなくすることで、
 その他の経営指標もグンと改善し、
 有利な条件で借入交渉ができるようになるのです。


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 ダイヤモンド社刊  井上 和弘 氏著
 『儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい』より引用


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 著者 井上 和弘 氏
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 株式会社アイ・シー・オーコンサルティング会長。
 1942年、大阪府生まれ。早稲田大学卒業。
 大手コンサルティング会社を経て、独立。
 経営指導歴45年、これまで450社を直接指導。
 一部上場はじめ株式公開させた企業は十数社にのぼる。

 「後継社長塾」「経営アカデミー」(日本経営合理化協会主催)など、
 日本一高いといわれるセミナーを開いても、常に満席になる人気講師。

 著書に、『だから、あなたの会社は倒産する』(PHP研究所)、
 『カネ回りのよい経営』『儲かるようにすべてを変える』
 (日本経営合理化協会)など多数。


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