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◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2018/11/13号 ━━━━
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□■ オーナー社長の税金対策21 ■□
※弊社代表と小林進税理士の共著
『オーナー社長の税金対策』より抜粋して掲載します。
■対談 決算の考え方■
S:弊社代表 齋藤伸市
K:税理士 小林進氏
S:決算は毎期あるわけですが10年後に勇退を考えた場合、
決算間近に何を考え
どのようなことに着手すればいいのでしょうか。
K:事業承継を前提とし、
今後、毎期の決算で対策を実行していくことが必要になります。
S:具体的にはどういったことになりますか。
K:大きく分けて2つあります。
一つは税務リスクについて対策を打つこと。
もう一つはきれいなバランスシートにすることです。
まず、税務調査のリスクについてですが、
後継者は基本的に、業務の細部まで
完全に把握していない状態です。
税務リスクを含んだ取引をそのまま引き継いでしまうと、
数年後、後継者が税務調査を受けた際に
高額な追徴課税で企業の存続が危ぶまれることがあります。
S:それは大変ですね。
本当に無防備な状態で課税されると、
為す術がないという事が結構あるということですか。
K:そうです。とても大変なことになります。
次に、バランスシートをきれいにすることです。
不良在庫などは一期で処分して除却や売却できますが、
判断に困る遊休資産や、
社長と会社の間に金銭貸借がある場合
一度に精算するのはなかなか難しいのです。
特に、社長との貸借関係は解消へ向けて進みだしたとしても、
精算まで10年ぐらいかかってしまうケースもあります。
また、決算のタイミングでバランスシートを見直すことで
資金繰りが悪化していないか、
圧迫している原因は何かを確認する必要があります。
例えば、借入金が増えている理由として
設備投資や保険積立などが上げられます。
S:保険は長く続けないと効果が現れないので、
最低5年は継続しましょうということになります。
そうすると、かなりの金額を寝かせていることになります。
そうやって資金繰りが悪化している会社もありますね、
他に何かありますか。
K:決算前の税金対策について
知らずに損をしている会社が多いです。
役員報酬の決め方、
社宅や社用車の取り扱い、
公的制度の活用など、
様々な税金対策がありますが、
知らずに決算を迎えてしまうのはもったいないですね、
そのもったいないという積み重ねが、
株価の高騰にもつながります。
S:社長としては決算前になると
少しでも税金を安くしたいという事を考えてしまいます。
しかし、安易な対策をしてしまい資金繰りが悪化すると
社長個人からの貸付金などが増え、
先ほど先生がお話されていたきれいなバランスシート
とは言えないような姿になるわけですね。
K:誰が見てもバランスシートは
シンプルになっているのが理想ではないでしょうか。
バランスシートに余分なものが計上されていると、
株価がその分無駄に高くなっている可能性があるということです。
勇退に向け、毎期の決算を有効に活用して
計画的に対策を打ちましょう。
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