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◇◆━━━━━━━━━━━━━━━ 2019/10/02 ━━━━━━
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■ 経営に役立つ書籍より
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□■ オーナー社長の税金対策51 ■□
※弊社代表と小林進税理士の共著
『オーナー社長の税金対策』より抜粋して掲載します。
■対談 税務調査に納得できない場合の方法とは■
S:弊社代表 齋藤伸市
K:税理士 小林進氏
S:税務調査に納得できない場合の方法と
脱税のペナルティについて教えてください。
K:税務調査に納得できない場合は
不服申し立てができます。
流れを説明しますと、
国税不服審判所にて審判を受け、
裁判所で税務訴訟となります。
税金関係は国税不服審判所を経ないと
裁判に持っていけません。
S:一般的には家庭裁判所など
すぐ裁判に持ち込めますが、
審判があるのですね。
実際、納税者側が勝つことはあるのですか?
K:国税庁の訴訟の統計データによると、
だいたい100件のうち5~6件でしょうか。
私のイメージですが、
納税者側がほとんど負けているようです。
S:不服申し立ては
「やってみる価値はあるかもしれない」
ということですね。
世の中には税金対策と称して
脱税まがいのアドバイスや
対策を提案するコンサルタントもいます。
一か八かということで、
提案を実行されるのも
すべて納税者が
リスクを背負うことになるわけですよね。
K:脱税は起訴されるとほぼ100%有罪判決となります。
社長が脱税で捕まったとなると
求心力が無くなり、
社員をはじめお客様、取引先が離れ、
会社は先細りとなり、
家族・社員を守ることができません。
S:最後に先生より10年後に勇退を控えている
オーナー社長へアドバイスをお願いします。
K:何よりも一番効果的な対策は「早めのスタート」です。
勇退に向け、
後継者が継ぎたくなるような会社、
第三社が買いたくなるような会社にすること。
また、承継後も後継者が経営に専念できる環境を
今のうちから整えることです。
税務調査での否認は
晩節を汚すどころでない衝撃があります。
そうならないためにも、
計画的な税金対策は必要です。
税務問題にならないことが大切で、
税務調査で戦わないで済むように
今すぐ準備や対策を打つほうが良いと思います。
S:経営者はとかく一人で解決策を考えがちです。
事業承継は多くの方の協力が必要ですから、
出来るだけ問題を共有し
関係者とのコミュニケーションを
密に取っていただきたいものです。
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発行:ヒューマンネットワークグループ
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