『事業承継は「サクセッションプラン」の作成から２』ヒューマンネットワーク・メールマガジン(通号426号)

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□■　創業家のリスクマネジメント３１　■□
　
※弊社代表と福崎弁護士の共著
『創業家のリスクマネジメント』
（幻冬舎刊）より抜粋して掲載します。

■　事業承継は「サクセッションプラン」の作成から２　■

サクセッションプランとは、
簡単にいえば、
「後継者育成計画」です。
具体的には次の手順で作成します。

(1)最初に、会社の進むべき道、
　経営理念やミッションを確認します。

　経営者として会社に
　どうなって欲しいかという
　「思い」を明文化して、
　後継者に伝えるためです。

(2)その思いを実現するためには、
　どんな人物が後継者になるのが
　ふさわしいのかをかき出します。
　
　具体的には、どんな人格で、
　どんな知識やスキル、
　経験を持っているべきか
　という要件です。

(3)後継者候補を考えます。
　(1)(2)とあわせて、
　その理由はなにか、
　
　その人が持っている資質で
　足りている点と、
　足りない点など、
　その人の「現状」をかき出します。

(4)後継者候補の
　足りない点を補うために、
　どんな知識や経験を
　身に付けさせるのか、
　また、それまでに
　どのように補佐をすべきか、
　書き出します。

　必要に応じて、
　後継者候補への
　キャリア開発プランも策定し、
　実行します。

(5)サクセッションプランは、
　後継者候補の成長と
　会社の変化に合わせて、
　毎年（あるいは半期ごとでも可）
　更新していきます。

　その際、場合によっては、
　後継者候補を選び直す
　必要もあるでしょう。

　事業承継対策においては、
　「決め打ち」
　「後戻りできない」事態は
　避けなければならないものであり、
　それはサクセッションプラン
　においても同様です。

　状況の変化によっては、
　すべてを白紙に戻して
　考え直す勇気も必要です。

　次回はまとめとして、
　サクセッションプランを作成する
　意味などについて解説します。
　
　
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